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ご報告 [徒然]

大変ご無沙汰しております。

私事ではございますが、今年の2月に入籍し5月に式を挙げました。

今後は、少しづつですが更新を再開していきますので、宜しくお願いいたします。

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アルストロ植替ほぼ完了 [生産管理]

すっかりさぼってしまいました。

仕事は、貧乏暇なしを絵に描いたような日常で、サボるなんて贅沢は出来ませんでしたが…。

そんなこんなで、気が付いたらすでに7月。
半年以上出荷しておりましたアルストロメリアも先月から順次植え替えを進め、先日ほぼ終了しました。
カリオ植え替え.jpg

千葉、特に圃場のある茂原は、最近では関東の最高気温が出てしまうほど夏は暑く、正直、アルストロを栽培する環境としては、あまり適地とは言えません。
しかし、育種を進めてきた結果、どうにかオランダ系とまではいかないまでも、かなり近い豊産性種が出来てきています。
今後は、ある程度品種を絞り込み、無駄を省きながらも、いかに『らしさ』を残せるような選抜を行えるか、そのあたりを試行錯誤していきたいと思います。

単純農法?

明日から嵐という事で、畑の草取りを行いました。

当園は、Suki Flower Farmの鈴木さん程ではないですが、化学農薬・化成肥料を極力使わないで花の栽培を行っています。

その一環で、一昨年から炭素循環農法というやり方を畑で試しているのですが、雑草の抑制に関しては、非常に効果が高いので、少しご紹介します。

写真を見比べてもらった方がわかりやすいと思いますが、上が炭素循環農法こと炭循農法での畑で、下が慣行での畑です。

炭循農法.jpg

慣行農法.jpg


炭循農法の畑は、昨年から一度も除草していないにもかかわらず、雑草は一人でも楽に取れるくらいの量で、しかも、土も柔らかく取るのも簡単です。

炭素循環農法を行うまでに、ひと手間かかりますが、除草する労働を考えれば、これはありなのかもしれません。

肝心の収穫ですが…まだわからないです。
昨年、試しに大豆を植えてみた感じでは、あれだけ暑い夏だった割に悪くはなかった感じがしました。

その後 [生産管理]

1カ月以上更新しないと広告がトップに来てしまうんですね…。

さて、昨年末に播いたベラドンナリリーですが、あれで本当に発芽したのかと疑問に思う方もいるかもしれませんので、ご報告いたします。
IMG_0355.jpg

このように殆ど発芽し、先日タネが全て隠れる程度に覆土をしました。
2年程度そのまま管理しても良いのですが、少しでも早く大きくさせたい時は、2年目で4寸程度ののポットへ鉢上げします。
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これが実生2年目、一昨年播いたものです。
一昨年は、土作りが良くなかったので発芽率が悪く、その後の生育も悪かったので、残念ながらあまり大きくなっていません。
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これが、実生3年目、4年前に播いたものです。
この年から私が育種を開始しました。開花まで、あと3~4年といったところでしょうか?

このように、多かれ少なかれ球根植物は実生から開花までそれなりの時間を費やします。

親父は、自分が育種した花が咲きそうになると、夜明を待たずに見に行って少し硬い蕾を開いてどういう花が咲くのか確認することもあった、と言っていましたが、そういう情熱があって初めて育種家になるのでしょうね。
私が育種家になるには、もう少し時間がかかりそうです。

事後園芸のススメ [生産管理]

花卉園芸業界で『花育』を謳うようになって久しいですが、あまりフォローされていないのが『園芸』を楽しんだ後の園芸、つまり『事後園芸』です。
・・・とは、私の言葉ではなくNHK「趣味の園芸」等で活躍されている長岡さんのお話の中に出てきた言葉なのですが、確かにその通りだと思います。

勿論、花の一般消費を増やすためや情操教育としての花育は大いに大々的にやって頂きたい。
しかし、花を買ってもらった後にどう楽しむのか、そして、楽しんだ後どうやって管理すればまた来年以降も楽しめるのかといった、「その後」の花育も行っていく必要があると私も思います。

確かに、毎年毎年どんどん消費してくれれば業界としては嬉しい限りですが、一般的に良い経験をしないと次もリピートしようとは思わないですし、特に最近、悪い意味で花がコモディティ化してきていますので、今こそこういう花育が必要なのかもしれません。

そこで、隗より始めよと言うことで、まずはタイムリーなところから、いま私が行っているベラドンナリリーの実生の方法をご紹介します。

まず、ベラドンナリリーは取り播きですので、ある程度種がまとまったら播きます。
実生する培土は、元肥などは入れず水はけの良い培土が好ましいです。
ベラドンナピンク種.jpg

ピンクの種は、種もピンク色をしています。
柘榴のようでなかなか綺麗です。

ベラドンナ白種.jpg

白は、種も白いです。
これなら混ざっても見分けがつきますね。

ベラドンナ種まき2012.jpg

実生一年目は、葉も細く20センチくらいにしか大きくならないので、ある程度密植して播いてしまっても大丈夫です。

ベラドンナ種まき覆土.jpg

種をまいたら、軽く填圧してタネがある程度露出するように覆土します。
極端に言うと、ベラドンナの場合は好光性種子ですのであまり覆土しなくても発芽します。

後は発芽が揃ったらもう、もう一度、今度は種が隠れるくらい覆土します。
2年目までは、この状態で管理しても大丈夫ですが、速く大きくしたい場合は間隔をあけて植え替えます。
そして、3年目以降は、6寸ポットに4~5球植え付けます。
上手く栽培できれば、6年後くらいに開花してくれると思います。
また、植え替えるタイミングとしては、秋、葉が伸び出す直前頃が適期です。

6年というと長いように感じますが、逆に考えれば6年間も楽しめるということです(笑)
また、実生すると変異が出ます。もしかしたら、あっと言わせるような素晴らしい品種ができるかもしれませんので、6年間もワクワクしながら過ごすこともできるわけです(笑)

淡い色は・・・ [育種]

最近、ベラドンナリリーの育種をしていますが、ベラドンナリリーの育種の方向性というのは、昔からハンニバル系にあるように、ある程度決まっています。

簡単に言うと、花上りが良く花付きが良いという事です。

実はベラドンナリリーという花は、たとえ開花球になっても必ず開花するとは限らない、気まぐれな花だったりします。
その気まぐれさ加減もまた『美しい淑女』の条件なのかもしれませんが、さすがに営利栽培するうえでかなり問題があります。

当園の品種群もまた、毎年何本切れたかをチェックし、花上りの良い品種の選抜を行っております。

次に花付きですが、これは多輪咲を選抜していけば良いのですが、ただ多いだけでなく咲き方が美しいかどうかが問題になります。

そして、色。
昔から、ベラドンナリリーのピンク系に関しては、元々が中途半端に淡いピンクということともあってか、より濃いピンクを求めて育種されてきました。
私もそれに倣い、花弁は丸弁で大輪、そして色はより濃くスロートが純白に近い、コントラストのはっきりした系統を交配選抜しています。

しかし、濃い色ばかりを見ているせいか、今年開花した下の品種を見ていると、なんだか淡いのもイイじゃないかと思ってしまいます。
ベラドンナペールピンク.jpg


欧米は、濃い色でないと値段が取れません。もしかしたら、日本以外では、淡い色というのは人気がないのかもしれません。
また、最近では、日本でも淡い色より濃い色のほうが市場では値段が出やすい傾向があります。
しかし、そいういったのに関係なく淡い色を選んでしまうのは、やはり日本人の美意識として刷り込まれてしまっているのかもしれません。

今季のベラドンナリリーが終了しました [出荷情報]

今年もベラドンナリリーが終了する時期が来ました。
約1か月と短い出荷期間ではありましたが、ご注文頂きありがとうございました。

ベラドンナ終了.jpg


どんなに残暑が厳しい年でも、ベラドンナリリーが終わるころには、いつも秋の風情が深まっていてなんだか少し寂くもあります。
今後の出荷状況としては、少量ずつですが秋咲のアマリリス『オーリカム』や『レティキュラータム』、その他ヒガンバナ科を中心とした秋咲種の出荷が始まりますので、またよろしくお願いいたします。

1年半ぶりにオランダへ [海外出張]

先週から昨日までの約1週間、オランダへ行ってきました。

今回は、取引先で試作している進捗状況と今後に関しての確認がメインでしたが、最後の1日は10年に1度の花の博覧会フロリアード2012へ行ってきました。

フロリアードに行く前からオランダの取引先の連中から、行ってもガッカリしないでねとか、頑張ってるのは日本だけで、他はお土産物を売っているだけで全く感動がなかったとか、散々な言われようでしたが、まぁ行ったら行ったでそれなりに楽しめました。

確かに言われているように、新しい園芸品種として何が有望かだとか、今後の花卉園芸業界のトレンドの方向性を示すようなものに関しては、正直微妙ではありましたが・・・。

例えば、ガーデン資材としてはエノコロ草みたいなもの(そのもの?)が大人気の様子でしたが、これが日本で流行るかといわれると、雑草的なイメージをどう克服するのかが少々問題ですし、そもそもセイタカアワダシソウのように帰化して雑草になりかねない雰囲気があります。
球根を生産している側から言うと、残念ながら、今後しばらくは宿根草がガーデン資材のメインであることは良くわかりました。
floriade_garden.jpg

イングリッシュガーデン風というか、放任風ガーデン・・・。


また、切り花としては、日本が世界をリードしているというのがとても良くわかる内容でした。

オランダで人気があるのは、数年前からですが胡蝶蘭、それとアンスリウムです。
胡蝶蘭に関しては、IKEAで2本立ちが5ユーロで売られていたりなど、価格に関してはかなり暴落している様子ですが、花持ちの良さから窓辺に飾る花の地位を手に入れたように感じました(以前はアマリリスも良く飾られていたんですが・・・)。

アンスリウムに関しては、どうなんでしょう?
確かに花持ちは良いでしょうし、色も豊富ではあるのですが、個人的に花としてみた場合、どうもアーティフィシャルな感じがするんです。
とはいえ、オランダにはアンスラというアンスリウムの有名な育種企業がありますから、今後、日本でもトレンドになる可能性は非常に高いと思います(もしかして数年前と比べるとよく見かけるようになりましたから、私が疎いだけで、もうトレンドになっているのかも・・・)。
ans.jpg

アンスをブーケに!



園芸大国だったオランダ、今後もそれは変わらないのでしょうが、中身はだいぶ変わってきたように感じます。
オランダの園芸はどういう方向に行くのか。その結果、日本にはどういう影響が出るのか。そして、それが・・・と普段日本にいるとあまり考えないようなことを考えるようになるのも、海外出張の目的なのかもしれません。

ベラドンナリリーの出荷が始まりました [出荷情報]

さすがに9月も中旬ですから、早朝と夕方の空気感は、確かに秋めいては来ましたが、日中はまだまだ真夏のようですね・・・。

この暑さで開花が遅れに遅れていたベラドンナリリーこと『アマリリス ベラドンナ』も、やっと秋を感じてきたのか、今週からようやく出荷が始まりました。

今年は全体的に遅れたため、普段でしたらピンク系・ホワイト系が先行し、やや遅れてオリジナル品種の『フェイバリット』の出荷が始まるのですが、今年はほぼ同時に出荷開始です。


belladonna_pink.jpg

これが、今年選抜したピンク系のベラドンナなのですが、大輪高性で16輪以上の多輪咲き、そして茎も剛直と、なかなか良かったので、選抜して写真を撮っておこうと咲くのを待っていたところ、次の日にはヨトウに花弁を食べられてました・・・。
今年は雨が少ないためヨトウが多く、注意が必要です。



話は変わりますが、実は以前、後輩からいい加減FaceBookをやった方が良いと言われ、アカウントだけ持っていたんです。
それが、どういう訳か仕事関係の方の目にとまったようで、気がついたら沢山の方から連絡を頂きました。
有り難いことです。

そこで、取っただけで放置していアカウントのプロフィールくらいちゃんと書いておこうかと、編集画面を開いていて見たら、性別のチェックをしていないのが目に付きました。

性別のチェックすらしてなかったのかと、自分のずぼらさ加減にあきれながらチェックを入れたところ、後日友人から連絡があり、プロフィール画面を見直した方が良いと・・・。

どういう訳かと見直してみたところ、『恋愛対象』の所が『男性』に(爆笑)
すぐさまチェックを外しましたが、それはそれで本当はそっち系なんじゃないかという疑惑が・・・。
いやはや、Facebook、本当に怖い・・・。

新しいグリーンカーテンと新しいホームページ [おすすめ]

毎日暑い日が続いています。

夏の園芸の主役といえば、今ではグリーンカーテンということになるのでしょうか。
当園でも数年前からオカワカメをグリーンカーテンとして販売してきましたが、今年あたりから少しずつ認知されてきたようです。

実は、震災以降、悪い意味で落ち着いてしまった花卉園芸業界の中で、一番元気があるのがこのグリーンカーテン分野と言われています。
元祖グリーンカーテンとも言えるアサガオ、ブームの立役者のゴーヤ、そしてヘチマやキュウリにオカワカメと、一言にグリーンカーテンと言っても今では様々な品種があります。

その中で、今当園一押しなのがツル性のアルストロメリアの仲間であるボマレアです。
ボマレア自体、ほとんど流通することのない珍しい品種ですが、これがなかなかグリーンカーテンに向いている品種だったのです。
今回紹介するボマレア エデュリスは、半常緑種で春から秋にかけて旺盛に生育するため、その個性的な花と相まって見事なグリーンカーテンが出来上がります。

ボマレアグリーンカーテン.jpg

ボマレア.jpg


少量ですが球根の販売が彼岸過ぎ頃から始まります。
また、苗の販売も来春に予定しておりますので、是非来年に向け、この新しく個性的なボマレアを使って、周りとひと味違うグリーンカーテンを楽しんでみては如何でしょうか。


また、弊社ホームページが新しくなりました。
newwebsite.jpg

今回、忙しい中ホームページを作ってくれた後輩や友人知人達に心から感謝とお礼を。
またよろしくお願いします!
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